生産管理システム 個別受注生産 製造業向け アールボム
導入事例

神津精機株式会社様

精密機械器具製造

精度の高いデータ収集のため生産管理システムを導入


 精密測定機器、光学測定機器の製造、販売を手がける神津精機では、公官庁や各種研究施設、民間の製造メーカー向けの製品を数多く製造している。研究分野では放射光やX線など物理、化学、医学、生物学、精密工学にかかわる各種機器を、産業分野では半導体や光学、通信に使用される精密機器を提供、その精度の高さで世界的にも評価されている企業だ。
 同社では2002年の本社移転時に、販売管理システムに機能を追加する形でシステム上での生産管理をスタートさせた。しかし多品種少ロット生産の現場では、急な仕様変更が頻繁におこり、必要な部品が変わる。変更部品の入力が必要で、リアルタイムでの生産管理や正確な原価の把握が難しい状況だった。
 システムの稼働から4、5年が経過するころには、経営層から正確な原価管理が行なえる精度の高いデータが求められるようになった。そこで老朽化したサーバの更新とともに、本格的な生産管理システムの導入を検討することになったという。「複数のベンダーから提案をつのりましたが、当時、生産管理システムは大量生産向けのものがほとんどで弊社の業務にフィットするものはありませんでした。唯一『これは』と思えたのがDAiKOの『rBOM』だったのです」
 そう語るのは管理部情報システム課課長 佐久間洋氏だ。
 個別受注・多品種少量製造業向け生産管理システム『rBOM』シリーズは、DAiKOの長年にわたる生産管理システム導入のノウハウが凝縮されている。設計部品表と製造部品表が一つのデータベースで管理されており、営業、設計、購買、製造など全業務で使用できるのが大きな特徴だ。

同じ部品表を使用するため、例えば設計変更により必要な部品が変わると、その変更が営業や製造、購買もリアルタイムで把握できる。
 求めるシステムがそこにあった。


CADシステムとの連携により、部門間のデータ共有が可能に


 だが、実際に『rBOM』を導入するまでには、さらに時間を要することになった。リーマンショックなどの影響で、設備投資が先送りになったためだ。しかし2014年8月、ついにシステムの採用が確定。導入に向けた準備がスタートした。
 こだわったのは設計部門で使用しているCADシステムとの連携と部品の原価一覧の作成だという。「部品原価のマスタづくりなどは、すべての価格を把握していたわけではないのでかなり苦労しましたが、そのかいあって、この機能により業務が非常にスムーズになりました」(佐久間課長)
 そして2015年4月、『rBOM』が本格的に稼働した。どのような効果がもたらされたのだろうか。
 まず大きな変化は、部品の手配状況を正確に把握できるようになったことだ。以前のシステムでは、発注業務を行なうことはできたが、部品が納品されたのか、社内に在庫があるのかなどの状況をシステム上で確認することができなかった。そのため、部品の手配が遅れたり、ムダな在庫が発生したりしてしまうことがあったが、現在はそうしたことがなくなった。

 さらにCADシステムとの連携により、設計と製造部門の協働、伝達がスムーズになったことも大きな効果だという。顧客の要望を受け仕様変更があった場合でも、CADシステム上の設計変更に合わせ、『rBOM』上の設計部品表にも変更が反映されるようになったからだ。(図1)
 また設計部門で登録されたデータをもとに部品の発注や在庫確認ができるため、以前は各部署で行なっていた同じ製品に関する部品表の打ち込みが必要なくなり、入力ミスによる誤発注などもなくなった。
 現場からは「出庫のあいまいさがなくなり、原価管理が正確にできる」と好評だという。
 さらに新システム導入で作業が効率化したことによりできた時間で、各自がこれまで以上に専門業務に邁進できるようになった。
 以前はシステム上、営業スタッフが製番を確認し、データを入力しており、仕様変更の際もいったん営業が製番を入力し直すという手間が発生していた。だが、そうした作業がなくなったため、受注活動に専心できるようになったという。
 顧客の細かな要望にスピーディに応える体制を、『rBOM』の導入よりしっかりと確立した。同社はこれからも、システムのサポートのもと顧客の求める製品を世に送り出し続けていく。


■企業data■

社  名 神津精機株式会社
設  立 1957年10月2日

会社概要 精密測定機器・光学測定機器・各種試験器・精密機器部品等の設計、製造、販売
本  社 神奈川県川崎市
U   R   L http://www.kohzu.co.jp/i/


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